充実した生活スタイルの実現

仕事の考え方が問われる時代

介護スタッフが心掛けたいこと

高齢化社会が進み、医療や介護の世界ではますます人材ニーズが高まっています。中でも、高齢者と深く関わる仕事といえば介護福祉士。人材不足の背景もあり、一人あたりの仕事量が多いことが問題視されています。主な業務の内容は、ケアを必要としている人の生活を助けること。そのため、人の役に立てるという強いやりがいがあります。しかし現実には、やりがいだけでは仕事は成り立ちません。きちんと自分のことを大切にしなければ、疲弊やストレスは溜まっていく一方です。

仕事の目的を考える上で、快適に働き続けられるかどうかは特に重要になってきます。使命感が強い人ほど、介護の仕事に強いこだわりがあり、仕事に偏ってしまいストレスを抱えがちです。こうしたよくある問題を避けるためには、ワークライフバランスを考える必要があります。介護の仕事はやりがいがあるものの、自身の犠牲の上に成り立たせるものではありません。ワークライフバランスを考えるなら、私生活も大切にすべきです。またきちんと仕事と私生活のバランスが取れていて、私生活が充実している人は、介護の仕事もうまくこなせます。きちんと休息を取るべき時に取っていれば、集中して仕事の課題に向き合うことができるのです。

また、私生活で得た経験は、職場でのコミュニケーションにも役立ちます。仕事一辺倒では、どうしてもうまくいきません。休日には、一時的に仕事の事を忘れて、休暇を思い切り楽しむような心掛けが大切です。日本人は、どうしても仕事優先で考えてしまう傾向が強く出てしまいがちです。介護をする人自身が疲れていては、高齢者の方々を明るい気持ちにすることはできません。みんなを笑顔にするためには、私生活を充実させて介護に励むことがなによりも大切なのです。