充実した生活スタイルの実現

仕事の考え方が問われる時代

人生の豊かさは人それぞれ

ワークライフバランスとは、仕事とプライベートを両立させて人生を豊かなものにしよう、という考え方です。ストレス社会が蔓る日本では、どちらかに偏ることなくバランスが取れていることを重視した働き方が推進されています。

けれども現実には、なかなか難しいものです。プライベートを充実させたいと思っても、それを保つための収入を得るには、仕事にかける時間を増やす必要があります。あるいは育児や介護などで働く時間が確保できないことも多いものです。上手くその両立を取ることは、実はかなり困難だといえます。個人的には、そもそもワークライフバランスと銘打って両者を区別する必要があるのかと感じます。プライベートはお金をかけてリフレッシュするもの、といった具合に考え方を固定化してしまうのも問題かもしれません。

ワークライフバランスの目的は、人生を豊かなものとすることです。育児や介護に充実感を味わい、また家庭でも問題なく暮らしているのであれば、特別にプライベートを充実させるためにリフレッシュを強いる必要はありません。むしろそこでオンオフを無理に線引きさせようとするから、そのしわ寄せで悩むこともありえるのです。仕事を充実させるためにプライベートで工夫をする、あるいはその逆もあります。自分なりの人生の送り方というものを良く考えた上で、どこに重点を置けば良いのかを判断することが大事なのです。つまり、価値観を明確にするということが第一ということになります。自分にとって「人生を豊かにすることはなんなのか」というのをしっかり考え、日常にバランス良く組み込んでいくといいでしょう。